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2023年12月12日
『良いとか悪いとか、正しいとか間違ってるとか、
そういう価値判断はな、実は相対的なものだからな』
ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000314034
※自分が読んだのは銀色の表紙のハードカバー本でした。
京極夏彦のライトノベル、ルーガル2を読み終わった。
面白かったが『性同一障害』の扱いがギャーだし、
『生物学的』とか、トランスヘイターが連呼しそうな
単語もあるのでギャー注意。
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2023年11月3日
『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君』
鵺の碑(ぬえのいしぶみ):京極夏彦
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000380699
↑こっちの豪華版を買ってしまいましたが、本気で重すぎるので、こっち↓
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000320828
を強くオススメします。読書する行為に鈍器属性あるのきつい。
1キロってなんだ重曹まとめ買いかよ。
シリーズ最初の2個くらいしか読んでないけど、知らない名前出てきても
『○○で会った〜』とか注釈入れてくれるので、
ああ知り合いなんだな。と本作だけでも読めました。
つかルビ(よみがな)のふり方が理想。私自身がけっこう
漢字読めないので、ルビあると本当に助かる。でも読みながら
登場人物名と読み方メモしながら、なんとか読めた感じ。
内容は、提示された謎が最後に全て明かされる爽快感が
良かった。ミステリー作家ってすげー。
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2023年11月3日
『「LGBTの人」って何だよ、「老若男女の人」くらい
意味不明なんだけど』
肉を脱ぐ:李琴峰
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480805140
読み終わった。レズビアンやトランスジェンダーと最初から
最後まで女性ばっか出てくるの良い。クィア物語がこの世に
増えたと思った。
私自身が生きてる最中に良いと思ってたことも作中で否定される
シーンがしょっちゅうあって、「いやそんなことはないだろう」
「‥あるな」とか、読んでる最中に意識してない自分を
指摘され、考え、そうかもしれねー。とか、ヘテロの
"普通"をマインドクラッシュしてくる良作だった。銀河に広がれ。
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2023年9月2日
『君たちはどう生きるか』
君たちはどう生きるか:吉野源三郎
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b640112.html
映画見たので原作読みました。
最後にこう問われるわけですが。わたし的に電気代やばくて
今月どう生きるか、とか、視野狭い感じです。
最終的に原爆落とされる日本の侵略戦争の中、禁書発禁を
国(日本)が行ってた時に書かれた良書でした。
とりあえずKF94マスクおすすめです。
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2023年8月14日
『出版界は健常者優位主義(マチズモ)ですよ』
ハンチバック:市川沙央
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917122
大☆丈☆夫!芥川賞受賞作品だよ!
私自身が健常者コモンから障害者手帳持ちR化した
スイス大好きマーク下げた弱者人類の自覚あったので、
読みながら目がアウアウ泳いだ。健常とは無関心で
いられること。わわわわ私だってししし障害者枠じゃし‥。
無関心でいられた身分にばつの悪さや居心地悪さを感じても、
知った後、生き方や行動を変えることは誰にでも出来る。
まあ、無理しないように変えるよ。だぁーって無理して
体調破滅しても誰も面倒見てくれねーじゃん。
これ読書感想じゃなく私の愚痴だわ。笑。
芥川賞ってどうやってとるの?ってググりました。
五天王みたいな文芸誌に掲載されて、そこから選ばれるらしい。
ハードルやば。文字書きの頂点か。私の文芸誌って
ジャンプサンデーマガジンチャンピオンですので、
遠い宇宙の偉業をかんじました。
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2023年8月12日
『わたしは大人になり、それを通り越して、
生き物として少しづつ衰えはじめてるのです』
君の6月は凍る:王谷晶
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=24233
6月に読んで感想打ったと思ってたけど、見当たらないので
ここに打つ。2篇入った最初のお話は6月が凍った話で、
その口調?文調がたまらなく寂しい。中年があの頃は
良かったと嘆くので無く、ただ過去を語る文体がとても良い。
すごく良い。この文章書いたの私って設定にならねーかな。
とか思うくらい良かった。夏の描写も本当に良い。
ぜひこの暑い季節に。
もう一本は作者の現実譚ベースのふとした都会の闇だった。
私のその頃とは微妙に似てるが違うので、私の話も誰かに
文章で聞いて欲しい。という気持ちになった。心を揺り動かす
物語は他人の何かに一喜一憂して楽に消費していたいので、
やや疲れ、動揺する。良書。
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2023年5月6日
『笑いながら答えたが、心の中では早くも罵倒が始まっていた。
女に失礼なことを言うんじゃねえよ、オヤジ。
それだけでセクハラって訴えられるの知らないのかよ。』